自己愛性人格障害の特徴

自己愛性人格障害の症状

 

自己愛性人格障害の症状についてはアメリカの精神医学会(DSM-IV)が定義したものがあります。それによると、まず、自己の重要性に関して誇大な感覚をもっており、つまり今までの業績や才能を誇張、過大評価し、自分が優れていると周囲から認められることを常に期待してしまいます。

 

そして、自分にとって理想的な空想が常に頭の中にあり、成功、権力、美しさなどを追い求めます。こうした傾向は程度によりますが、実は誰にでもあることでもあります。見栄を張ったりすることは誰にでもあるのと同じことです。

 

ただ自己愛性人格障害の人の程度はかなり重いということで、自分は特別な立場で他の地位の高い人達にしか正しく理解されないと考えてしまい、特権意識も生まれ、周囲は自分の希望に無条件に従うことを根拠もなく期待してしまうのです。

 

そうなると対人関係においても相手を不当に利用しようとして、他人の気持ちや要求は認識することができません。たまたま成功している人を知るとすぐに嫉妬して、尊大で傲慢な行勤や態度をとります。

 

こうした誇大妄想的な思考、周囲から賞賛されたい欲求、共感性の欠如などの中で、該当する傾向が多く見られると、自己愛性人格障害の可能性も高くなるということです。