自己愛性人格障害の特徴

自己愛性人格障害とは

 

自己愛性人格障害という症状について皆さんはご存じだったでしょうか。これは自分が優越的な立場で特別に偉大な存在でなければならないと考えてしまう人格障害のことで、より重い境界性人格障害と併せて扱われることがある症状です。

 

自己愛性人格障害が発症する要因としては過保護や虐待、放置などが指摘されていますが、それはまだ明確なものとはされておらず、脳の脆弱性という点で生理学的要因も考えられています。

 

虐待においては肉体的な暴力というわけではなく、多忙な両親から放置されたり、周囲から無視されるなどの不安や不満が原因となっているケースが多く、実際に自己愛性人格障害にかかっているのは、以外に社会的にも評価されている人物だったり、家柄も外観も良い人だったり、比較的賞賛を受けることが幼少期から続いている人に多いようです。

 

従って、内面的には不安定な精神状態なのに、外見上は正常に見えて、仕事ができて、頭のいい、表情も豊かで人づきあいもいい、ように感じられ、もしもその人が不適応行動を起こした時には、知人は意外だと思うことも珍しくありません。

 

もともとはそうではなかったのに、周囲の環境によって自己愛性人格障害が発症してしまう人も多いわけです。